「水難救護用・心肺蘇生法クイック手順」
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夏の海水浴や川遊び、プールなど、水辺のレジャーが増える季節。万が一の「溺水(できすい)」の際、救急車が到着するまでの数分間の行動が命を分けます。
今回は、緊急時でもパッと見て一目でわかる「水難救護用の心肺蘇生手順」をイラストとともに解説します。通常の手順と異なる「水難ならではの重要ポイント」もありますので、ぜひ頭に入れておいてください。

目次
🚨 水難救護の鉄則:人工呼吸は「省略しない」!
一般的な心肺蘇生(突然の心停止など)では、心理的心理ハードルを下げるために「人工呼吸は省略して胸骨圧迫だけでもよい」とされることがあります。
しかし、水難(溺水)の場合は「窒息」が原因で酸素が絶たれているため、人工呼吸の組み合わせが強く推奨されます。 ここが最大のポイントです。
🧭 【ステップ1】確認と手配(最優先)
まずは慌てずに、以下の3つを瞬時に行います。
- 1. 意識の確認(反応の確認)
- 傷病者の肩をポンポンと叩きながら「大丈夫ですか!?」と大声で声をかけます。
- 2. 大声で助けを呼ぶ
- 周囲に人がいれば「119番通報してください!」「AEDを持ってきてください!」と具体的に指さして指示を出します。
- 3. 呼吸の確認
- 胸と腹部の動きを10秒以内でじっと見ます。普段通りの呼吸がなければ、すぐに次のステップへ進みます。
🔄 【ステップ2】心肺蘇生(絶え間なく!)

ここからは、救急車が到着するまで「圧迫30回 ⇄ 呼吸2回」のサイクルを限界まで交互に繰り返します。
【 圧迫 30回 】 ⇄ 【 人工呼吸 2回 】
■ 胸骨圧迫(30回)

- 場所: 胸の真ん中
- 強さ: 強く!少なくとも5cm沈むまで(子どもは胸の厚みの1/3)
- 速さ: 1分間に100〜120回のテンポ(かなり速めです)
■ 人工呼吸(2回)
- 気道を確保(あごを上げる)し、鼻をつまんで、1回につき1秒かけて口から息を吹き込みます。
- ※感染防護具(ポケットマスク等)があれば使用してください。
⚡ 【ステップ3】AED(自動体外式除細動器)が到着したら

AEDが届いたら、音声ガイダンスが流れるので基本はその指示に従えばOKですが、水難特有の注意点があります。
- 1. 電源を入れる
- 何よりも先に、まず電源ON(または蓋を開ける)。音声ガイダンスがスタートします。
- 2. パッドを貼る(★重要:胸を拭く!)
- 体が濡れたままだと電気が体表の水分を伝わって逃げてしまい、効果が出ません。 必ずタオル等で胸の水分をしっかり拭き取ってからパッドを貼ってください。
- 3. 電気ショック
- AEDが心電図を解析し、ショックが必要な場合は指示が出ます。
- 「全員離れて!」と周囲に声をかけ、誰も傷病者に触れていないことを確認してショックボタンを押します。
- ショックの直後から、すぐに胸骨圧迫(ステップ2)を再開します。
💡 まとめ:いざという時のために
水難事故の現場では、1分1秒の遅れが致命傷になります。
今回ご紹介した手順を1枚にまとめた「手順カード」などを車内や救急キットに常備しておくのもおすすめです。
大切な人や、目の前の命を救うために。正しい知識を身につけ、万が一の事態に備えましょう。

