不安の正体と、自然に慣れていく考え方**
海を前にすると、
きれいだな、楽しそうだな、という気持ちと同時に、
なぜか少し胸がざわつく。
・足がつかないかもしれない
・流されたらどうしよう
・自分だけ怖がっていたら恥ずかしい
こうした感覚を抱いたことがある人は、
決して少なくありません。
でもこの「怖い」という感情、
実はとても自然なものです。

海は“人がコントロールできない場所”だから怖く感じる
私たちは普段、
かなり安全が管理された環境で生活しています。
・地面は動かない
・天候の影響を受けにくい
・危険は事前に排除されている
一方、海はどうでしょう。
波があり、
風があり、
水深は一定ではなく、
先の状況が完全には読めません。
人が自然を完全に支配できない場所だからこそ、
体は本能的に「警戒」を始めます。
それが、
怖さの正体です。

“見えない”ことが、不安を増幅させる
海の怖さの大きな要因は、
視界の不確かさにあります。
・水中が全部見えるわけじゃない
・足元の状況がわかりにくい
・どこまで行けるのか判断しづらい
人は、
見えないものに対して
不安を感じる生き物です。
これは勇気の問題ではなく、
脳の仕組みそのもの。
だから、
怖いと感じるのは正常な反応です。

怖さは“危険察知能力が働いている証拠”
「怖がりだからダメなんだ」
そう思ってしまう人もいます。
でも実際は逆で、
怖さを感じる人ほど、
周囲の状況をきちんと認識しています。
・無理をしない
・慎重に行動する
・安全を優先する
これは、
自然の中ではとても大切な感覚。
怖さは、
あなたを守るための機能です。

怖さが強くなるタイミングには共通点がある
海で不安が一気に強くなるのは、
たいていこんな瞬間です。
・急に深くなったとき
・体が思うように動かないと感じたとき
・周りと自分を比べたとき
特に「自分だけできていないかも」と感じた瞬間、
怖さは一気に膨らみます。
でも、
他人がどう見えているかと、
本人が感じている余裕は、
まったく別物です。

怖さを消そうとしなくていい
多くの人がやってしまうのが、
「怖がらないようにしよう」と無理をすること。
でも、
怖さは消そうとするほど、
逆に意識してしまいます。
大切なのは、
怖さがある前提で行動すること。
・距離を縮めすぎない
・休みながら進む
・今日はここまで、と決める
これだけで、
心の負荷はかなり下がります。

慣れは“一気に”来るものじゃない
海に慣れるというのは、
ある日突然怖くなくなる、
というものではありません。
・今日はここまで行けた
・前より落ち着いていられた
・景色を見る余裕が少しあった
こうした小さな積み重ねで、
少しずつ変わっていきます。
最初から平気な人は、
ほとんどいません。

“楽しめなかった日”も、ちゃんと意味がある
怖さが勝って、
あまり楽しめなかった日。
それも、
無駄な体験ではありません。
体はその日、
環境を学び、
感覚を記憶しています。
次に同じ場所に立ったとき、
その情報が、
必ず助けになります。

まとめ:怖さは、海と向き合っている証拠
海が怖いと感じるのは、
弱さではありません。
自然の大きさを、
ちゃんと感じ取っているということ。
怖さがあるからこそ、
無理をせず、
自分のペースで関われる。
それができる人ほど、
結果的に、
長く海を楽しめるようになります。
海は、
克服するものではなく、
少しずつ距離を縮めていくもの。
その感覚を大切にしていいんです。

