サメがこわい!?沖縄の種類と安心して潜る為の対策

はいさい! 石垣島のMIKAです

マンタ、カメに続いて生き物シリーズ第3弾……

テーマは、shark「サメ」でございます。

目次

石垣島のサメの事件

「石垣島」で「サメ」といえば、
昨年2017年台風後の秋にあった大阪在住ご夫妻のあの事件。

その時まさに川平湾近くに住んでいたので、数日間ヘリコプターが飛んでいたのをよく覚えています。

しかもその事件の直後に最初の右脚が見つかった崎枝でビーチ清掃するとか言われたので、マジすか……と思ってしまいましたよね。

幸い何も騒ぎは起きず、普通にペットボトルとか拾ってましたけど。

TVの報道で、その事件の影響ことをサメのせいみたいに伝えサメの怖いイメージがより定着してしまったのではないでしょうか?

もしかすると、石垣行きをキャンセルされてしまった方もいらっしゃるかもしれません。

ですが皆さん、サメのほとんどは人を襲いません石垣ではサメ自体滅多に見られないので、ホントは安心して海遊びを楽しめるんですよ!!

そんなわけで今回は、サメと石垣の海のイメージ改善を図るために、サメの面白い話と襲われないための役立つ対策と石垣・沖縄で見られるサメの種類をご紹介したいと思います♪

サメの基礎知識

サメの種類と神話

サメのご先祖様は、なんと約4億年前から地球に存在していたのです!!

そこから細かく枝分かれしていき、エイが現れたり、流線型や平べったい形のサメに分かれたりと進化しました。

  • 胎生(赤ちゃんが母体から生まれてくる)
  • 卵胎生(子宮の中で孵化してから生まれてくる)
  • 卵生

になったりして、現在では世界で約500種類日本では約130種類が確認されています。

しかし、イタチザメなど人を襲う可能性のあるサメはわずか20~30種 全体で見ると1割に満たないのです。

映画などの影響で「サメは人を襲う恐ろしい生き物」というイメージが強いですが、日本では各地でサメが食用として獲られており、『古事記』『風土記』にも登場している意外と馴染み深い生き物なんですよ!

古代琉球やポリネシア、ハワイ、ソロモン諸島では神格化されており、各地で興味深い伝説が語り継がれています。

名前の由来

ところで、サメはなぜ「サメ」と呼ばれるようになったのでしょうか?

いくつか説があるようですが、最も有力なのは、

「小さい目(狭い目)」→「小目(狭目)」→「サメ」という成り立ちだそうです。
また、サメは「鱶(フカ)」もしくは「鰐(ワニ)」と呼ばれることもあります。
日本神話ではこちらの記述が主なようです。
なるほど、だから「フカヒレ」は「フカ(サメ)のヒレ」ということなんですね!

ちなみに、小笠原諸島では冬に「シロワニ」という名のサメが出現します。

ワニなの?サメなの?

どっちなの??と混乱しましたが、鰐=サメということが判明した途端私の中で全ての謎が解けました(笑)

ちょっと見た目の怖いサメちゃんなのですが、世界で3か所しか見られない貴重な種類だそうで、もちろん人を襲うこともないそうです。

もっとも、私は小笠原の海が寒すぎて早々にギブアップした所為で拝見することができなかったんですけどね!(泣)

そして、石垣島の海人のおじぃは、

なんと、サメの事を、

島の方言で「サバ」と呼ぶらしい……!?

何がどうしてそうなってしまったのかは、未だ謎に包まれております(笑)

面白すぎる!サメの生殖事情

サメの難易度高めな婚活

「小さい目」が「サメ」という呼び名の由来であることはわかりました。
では、なぜ「魚」に「交わる」と書いて「鮫」なのでしょうか?

正解は、「魚類の中で唯一交尾をする種類だから」です! なんてわかりやすい(笑)

外見だけだとイルカやクジラに似ていますが、彼らは哺乳類、サメは魚類です。エラ呼吸してますからね!

魚の生殖というと、性転換したりハーレムを形成したりして、メスがとにかく卵を億単位で海に放ちオスがそれに向かって放精するというイメージがありますが、サメだけは違うのです!

しかも、オスもメスも生殖器が2つずつあるそうですよ(笑)

必死か!と突っ込みたくなりますが、そう、まさに必死なんです。

考えてもみてください。

地球の7割は海、その広大なフィールドで同じ種のパートナーを見つけるなんて……

壮絶過ぎるとは思いませんか?

相手と巡り合えたら、まさに千載一遇のチャンス!!
より多く、より確実に子孫を残すために進化させるのは生物として至極当然のこと。

オスは最中にメスを噛むそうなので(固定したり性的興奮を促すために)

モテモテのメスは体がボロボロ。
ドMか!

メスの妊活事情

面白い話はまだまだ続きます(笑)

なんと、メスは数多くのオスの精子を保管して、
その体内のストックの中から優秀な遺伝子を選んで受精させることができるそうです!!

実はウミガメにも同じシステムがあるのですが、どうやってその方法を可能にしているのかはまだわかっていないそうです。

同時に生まれた子供たちの父親がバラバラなんて、人間では考えられませんよね!

しかも、残念ながらパートナーに巡り合えなかったメスは、単性生殖といって、単独で子供を産むことまでできちゃうんだそうです。

海の狩人・サメの機能

サメにとっては美味しくない「人」

ところで、人を襲うサメはほんの一握りなのに、なぜサメの事件が後を絶たないのでしょうか?

一番よく聞くのは、「うつ伏せになって水面を漕いでいるサーファーがアザラシやカメに見えるから」という理由。

サメには味蕾(みらい)という味覚を司る器官があって、きちんと「食べるべき餌であるか否か」を判別する能力が備わっています。

人間を噛んだ瞬間「脂肪分の足りない美味しくない餌」と判断して捨て去るそうなので、本来サメは人を食べる生き物ではないのです。

ハンターとしての能力

ですが、生物は食べ物がなければ生きていくことができません。

よって、食糧を確保するための優秀な機能がサメには備わっています。

サメは、餌を捕獲するまでに聴覚→嗅覚→視覚の順で対象を確認して、そして鼻先にある特殊な部位「ロレンチーニ瓶」で電磁波をキャッチする、というステップを踏みます。

まずは聴覚

サメは魚類なので外耳がなく内耳しかありませんが、非常に研ぎ澄まされており、40ヘルツ以下の低周波でも約2km先から聞き取ることができます。

サメは大きい音に弱いって事です。

水面をバシャ、バシャは生き物がもがいていると思っちゃう危険制もありますが、水面をバーン!!って叩いたり、水中の場合は大きな音が鳴る物はサメはすごく嫌がります。

次に嗅覚

サメは鼻を常に海水で満たしており、吸収・排出を繰り返しているため、
血液を100万分の1(1億分の1という説もあります)まで薄めても感知することができます。

なので、モリで魚を突いたり、怪我をしている状態で潜ったりしている時は注意が必要です。

なので、整理中やケガ、おしっこなども要注意ですね。

そして視覚

視覚を使いながら獲物に接近し、最後は獲物の攻撃から目を守るために瞼を閉じるので、獲物の筋肉が動く時に放つ僅かな電磁波を「ロレンチーニ瓶」でキャッチして正確な位置を捉え、ガブリ!と噛み付きます。

その機関を妨害とサメの感知能力を利用したサメ避けのバンドも販売されていますよ。

オールブルーのスタッフなどで、サメ避けのテスト実験していますが、日本製の強力な磁石が効果的かも知れません。

最後に側線

また、サメの体には「側線」という水圧・水流の変化を感知するものも備わっているので、ターゲットの動きを文字通り肌で感じ取ることができるのです、まさに、「海の狩人」ですね。

というわけで、ダイバーやシュノーケラーが襲われるのはサーファーに比べて稀ですが、サメの目撃されやすい海では、とにかく魚や人間の血が出ないようにしておきましょう。

もし、サメと出会ったら、

なんだかんだ出会ったらビックリしますね、もし、出会ってしまったら焦らずに、落ち着き。

  • ・サメから逃げようとバタバタしない。バタバタすると逆に鳥や魚と間違えて興奮させてしまいます。
  • ・その時に、背中を見せない事、逆にサメの目をじっと見るのです。

これは始めは怖いですけど、相手も警戒しています。

  • ・サメの下には行かない様に、サメのなるべく上の方がサメにとって自分よりも大きな生き物と思い警戒します。
  • ・大きな音を出す。
  • ・身体を大きく見せる、手や足を広げたりながく何かを伸ばす。

事故の原因と予防策

では、なぜはじめに紹介したあの悲惨な事故が起きてしまったのでしょうか?

正確なことは定かではありませんが、島に何度も来られて海に慣れた方だったとは聞いています。

その件に関して言うと、「台風によって荒れた海に出たことによって波に呑まれて溺れてしまった」のが最大の原因だと推測されます。

ガイドなしでのシュノーケリングのリスクに対する備え(ライフジャケットもしくはウェットスーツを着用する等)や危機感、泳ぐ海の情報(離岸流の有無等)が不十分だったのかもしれません。

溺れてしまったら、台風で強くなった海流によって外洋(島を囲うサンゴ礁の外側)に運ばれ、そこでサメに狙われてしまったとしても不自然ではありません。

けれど、石垣島でダイビングやシュノーケリングをしていても、サメは滅多に目撃されないというのも確かな事実です。

個人でシュノーケリングをする場合は、プロからきちんと注意点を学んで徹底的な安全対策を行えば、事故は未然に防げます。

食べ物を探したり食べたりするのに一生懸命になるのは、私たち人間も同じですので、どうかサメを、石垣の海を怖がらないであげてくださいね。

あと、大事なのは怖いサメの出演映画やTV、動画をなるべく見ないようにするのも大事かもしれませんよ。

石垣島・沖縄で見られるサメの種類

さて、最後に石垣と沖縄県内で会えるサメちゃんを紹介しちゃいましょう☆

ホワイトチップシャーク(ネムリブカ)

石垣島で見かける最もスタンダードな種類であり、見た目に反して大人しいことで有名なサメです。私は昨シーズン米原南というポイントで2回ほど発見しました。

夜行性で、よく昼間はサンゴの下や洞窟ないでじっとしています。体長は1.6mほどで、泳がなくても鰓に水を入れて呼吸することができます。

攻撃性は低いので刺激しなければ安全ですが、好奇心旺盛なのであまり近づかないようにしましょう。

※ここから紹介するサメは、ダイビング中はほとんど見かけない種類です。

タイガーシャーク(イタチザメ)

危険なサメNO2とも言われている獰猛なサメです。

石垣島にもたくさんいるのですが、かなり深い場所にいます。
万が一見かけてしまったとしても、大体は逃げていくのでご安心ください。間違っても自ら近づくことはないようにお願いします!

余談ですが、石垣島では年に2~3回漁協さんがサメ狩りをします。

そして狩ってきたサメをどうするのかと言うと、美ら海の水族館や大学の研究用もかねてで、本体のほとんどは、なんとカマボコなどに使われるそうです、あと高級なフカヒレなどは福島県の気仙沼などに送っていますよ。

トラフザメ

小さい時の体の模様がトラ柄で、トラの模様が大きくなると共に斑に変わるというところから、トラ柄と、フ(斑)で、トラフザメと名づけられたそうです。

最大で大きさも3m以上になります。

見た目通り大人しいトラフザメは水族館でもよく飼育されており、石垣島では稀に見られることがあるんだとか。

トガリサカタザメ

サメといってもエイの一種でとても珍しく、絶滅危惧種に登録されているトガリサカタザメ。

大人しくかっこいいこちらのサメは、マンタポイントとしても有名なヨナラ水道(西表島と小浜島の間)で目撃されたことがあるそうです。

ヨナラ水道は流れがとても強いため、経験豊富なダイバー向けです。

カマストガリザメ

ザ・サメといった風貌が印象的な種類ですが、体長は2mほどで見た目とは裏腹に臆病な性格だそうです。

危険ではありませんが、浅いサンゴ礁の海を好むのでスノーケリング中に遭遇する可能性はあります。

障らぬ神に祟りなし!
とりあえず、「見かけても近づかない」が鉄則です。

ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)

なんとも面白い形をしておりますよね~!

「ファインディング・ニモ」のサメ3人(匹)組にいたT字型の頭を持つこの子は、「ハンマーヘッドシャーク」といいます。確かに、ハンマーみたいな形をしてますよね。

日本語だと「シュモクザメ」といいますが、
「シュモク」とはお寺の釣り鐘や鉦(かね)という打楽器を叩く「撞木」のことです。
どっちにしろ頭の形が由来になってます(笑)

その両端に目がついているので、当然ながら正面が全く見えません(笑)

そのため、常にクネクネと頭を動かし、視界を広げているのです。

また、サメにしては珍しく群れを形成するので、
与那国島では冬場に「ハンマーヘッドリバー」を目撃することができます!!

ジンベエザメ

飛行機のモチーフになったり、「ファインディング・ドリー」に登場したりと大人気なジンベエザメ!!

サメと言っても、世界最大の魚類と謳われており最大記録は体長20m・体重35トンとされています。

でも、マンタと一緒で食べているのはなんとプランクトンだけ!
性格もとっても大人しいので、一番安全なサメかもしれません。

そんなジンベエザメですが、実は沖縄本島中部・読谷村(よみたんそん)の海で会うことができちゃいます!
生け簀の中ですが、大迫力のダイビング・シュノーケリングを楽しめちゃいますよ☆

運が良ければ、与那国でも見れちゃうかも♪

与那国ダイビングサービス・民宿よしまる荘

気になる与那国のハンマーヘッドシャークダイビング情報はこちらでチェック!!

http://www.yonaguniyds.com/

あとがき

「サメは怖い!」というイメージはかなり浸透していますが、「実はサメってこんなに面白かったんだ~」と少しでも思って頂けたら幸いです。

生物としてはかなり興味深い研究対象ですし、「泳ぐ様、シルエットが美しい」「カッコイイ」と思っている方も少なくないはず。

食物連鎖のピラミッドの頂点という役割も果たしているので、海の生態系を保つためにも必要な存在なんですよ!

サメの歯アクセサリー

私が良く友達来たら連れて行くお気に入りの石垣島のアクセサリー屋さん。
石垣島なら、サメの歯のアクセサリーを買うこともできますよ!

女性用もあり、ネックレスやピアスなどオリジナルばかりなので自分用にしてみてはいかがでしょうか?
サメの歯は昔から魔除け・サメ避けとされていてマリン海ずきの方は良く付けていますね。

オシャレでカッコ良く、海っぽいアクセサリーが欲しい方は、
ユーグレナモールの「セレクトショップ YouI」まで♪

HP:https://www.ishigakijimayui.com/

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